皆さんは、話し相手の希望を聞いた時、
「特にない」「なんでも良いよ」
と言われ、困ったことはありませんか?
よく聞く話として、
「今日は何が食べたい?」「どこで食べる?」という質問に対し、
「なんでも良いよ」と返事されると決断をこちらに押しつけられているようで困ってしまう、
なんて話があります。
先日、美容院でシャンプーをしてもらっている時、
「力加減はいかがでしょうか。強くすることもできますし、弱めることもできます」
と聞かれ、「少しだけ弱くしてください」とう返事をしました。
そんな会話をしたことで気付いたのですが、
美容院ではいつも「力加減はいかがでしょうか」と聞かれることが多いため、
よほどのことがない限りは「大丈夫です」と答えていたけれど、
今回は「少しだけ弱くしてください」という要望を伝えています。
この会話をヒントにして、
相手の要望を聞き出す方法をまとめてみました。
特に、いつも外出先や食事のプランを丸投げされて困っている方は
質問の参考例も載せているので参考として読んでみてください。
オープン質問とは
オープン・クエスチョンという言葉を聞いたことあるでしょうか。
オープン・クエスチョン(オープン質問)とは、拡大質問とも呼ばれ、自由に回答してもらう方法です。
例えば、アンケートでよくある設問で「〇〇についてどう思いますか」という質問はこれにあたります。
クローズ質問とは
反対に、クローズド・クエスチョンという言葉を聞いたことあるでしょうか。
クローズド・クエスチョン(クローズ質問)とは、限定質問とも呼ばれ、YesかNoで答える方法です。
例えば、アンケートでよくある設問で「〇〇という商品を使ったことはありますか」という質問はこれにあたります。
オープン質問、クローズ質問だけでは希望を聞き出せない!?
それでは、冒頭に挙げた「今日は何が食べたい?」「どこで食べる?」といったような質問は、どちらになるでしょうか。
YesやNoで答えられる質問ではないので、オープン質問です。
質問者は何が食べたいか、どこで食べたいかというオープンな質問をしているため、
「最近話題になっている〇〇食べたいね」とか「選択肢が多い〇〇のレストラン街行く?」など、会話のキャッチボールを望んでいることが多いです。
※質問者が食べたいものが既に決まっていて、相手の様子を伺っている時もあります
それなのに、「なんでも良いよ」といった回答がくると、会話のキャッチボールではなく投げかけた質問がそのまま質問者にかえってくるので、まるで壁打ちをしているかのような気持ちになり、不満を感じてしまうのです。
それでは、クローズ質問をすれば良いのでしょうか。
「あそこの中華に行かない?」「夕食はカレーで良いかな?」といったような質問は、
YesやNoで答えられる質問なので、クローズ質問です。
Yesという返事であれば良いのですが、Noの返事であれば、そこで会話が途切れてしまい、
何を食べるのか、何を作れば良いのかという質問は解決しません。
相手の希望を聞くためには、クローズ質問の後にオープン質問をすれば良い
オープン質問でもクローズ質問でもダメならどうすれば良いでしょうか。
結論としては、クローズ質問とオープン質問を組み合わせれば良いのです。
今回の例だと、
「あそこの中華に行かない?中華の気分じゃなければ何が食べたい?」
「夕食はカレーで良いかな?他が良ければリクエスト教えて」といった具合です。
前半がクローズ質問で、後半がオープン質問の構成になっています。
もしクローズ質問に対し、Yesの回答であれば中華やカレーで決定できるので解決します。
また、クローズ質問に対し、Noの回答であれば、オープン質問によって別の選択肢を提案するようにと促すことができるので、「なんでも良い」以外の回答を引き出すことができます。
仮に相手がオープン質問に対し、具体的な選択肢を提示出来なければ、最初のクローズ質問をYesにするよう促すことができます。
オープン質問の参考例(食事の場合)
オープン質問を考えるのも大変だと思うので、
今回の食事を例として、選択肢をいくつか考えてみたので参考にしてみてください。
●料理のジャンル
・和食(寿司、日本料理、麺類、揚げ物、丼もの、粉もの、郷土料理など)
・アジア料理(インドネシア料理、ベトナム料理、ネパール料理、カレーなど)
・中華
・イタリアン
・フレンチ
・洋食
・その他の国の料理
・肉系(焼肉、ステーキ、焼き鳥、鍋など)
●お店の形態
・レストラン街
・フードコート
・バイキング、食べ放題
・ファミレス
・ファーストフード
・居酒屋
・カフェ
・学食、社食
・テイクアウト(弁当、総菜、宅配など)
・コンビニ(おにぎり、サンドイッチ、コンビニ弁当、ホットスナックなど)
●食感、味覚
・さっぱりとしたもの
・こってりとしたもの
・ボリュームがあるもの
・軽く食べられるもの
・辛いもの
・甘いもの
・ヘルシーなもの
・ジャンキーなもの
まとめ
質問をする方法として、オープン質問とクローズド質問の2種類がありますが、
状況や目的によって上手く使い分けをしたり、2種類を組み合わせて質問をすることで、
実際に聞き出したい回答を引き出せることがわかりました。
今回は、いつも外出先や食事のプランを丸投げされて困っている方向けとして
質問の具体例をいくつか書いてきましたが、
他の状況や目的に対しても効果的な方法です。
思った通りの回答が得られない、と悩んでいる方は
この記事を参考に、質問の仕方を変えてみてはいかがでしょうか。
同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
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