のど飴は本当にのどに良いのか(思い込み?無意味?)

雑記

まだ風邪が治りません。

夜中に咳とのどの痛みで目が覚め、のど飴を1個口に入れて、

「のど飴って美味しいけれど、何故のどの症状に効くのかな。」

こうした疑問が出てきました。

プラシーボ効果(偽薬を投与したにも関わらず、症状が回復したり和らいだりする現象)のように、のど飴はのどの症状に効くという心理的な暗示が働いている?

それともやはりのど飴の成分がのどに良い?

今まで深く考えず「せきやのどが痛みにはのど飴」と思っていましたが、
改めてのど飴の効果や由来について調べてみました。

のど飴は効果がある

結論として、のど飴はのどの症状に効きます。

のど飴の働きは大きく2つありました。

  1. 原料の働き
    • 砂糖
      →カロリー補給により体力を回復し、抵抗力を高める
    • 水あめ
      →被膜効果があり、喉の粘膜の表面に薄い膜を張る。その膜が保湿効果を出しさらに細菌やウイルスの侵入を防ぐ
    • 有効成分
      →のど飴の種類によるが(後述します)、ハーブや果実などの成分に喉の炎症をやわらげたり治癒したりする作用がある
  2. 舐めることによる働き
    飴を舐めることで唾液がでます。唾液は下記の働きをしています。
    • 唾液による保湿効果
      乾燥を防ぐ
    • 唾液中のタンパク質や塩分の効果
      口の中の粘膜を保護する
    • 唾液中の酵素リゾチームなどの効果
      口の中に侵入したウイルスの増加や粘膜への付着を防ぐ
    • 唾液による被膜効果
      粘膜を保護し免疫を高め、炎症をやわらげる

のど飴を舐めるだけでこれだけの効果があったのですね。

のど飴の種類

のど飴にも種類があると前述しましたが、のど飴には大きく3つの種類があります。

それぞれの特徴をまとめました。

  1. 医薬品のど飴
  • 概要
    ・市販薬と同じ扱い
    ・有効成分による効能や効果が期待でき、「せき止め薬」の成分を配合したドロップ剤が主体
    ・製造と販売は国の承認が必要で、薬局やドラッグストアでのみ購入できる
  • メリット
    せきやたん、のどの痛みなどの症状改善に効果が期待できる成分が含まれているため効果が高
  • デメリット
    副作用のリスクもあるため、服用には注意が必要
    コンビニ、スーパー、通信販売等で購入ができない
  • 具体的な商品例
    ・龍角散ダイレクト(第3類医薬品)
    ・固形浅田飴クールS(第2類医薬品)
  1. 医薬部外品のど飴
  • 概要
    ・医薬品に準じた有効成分が配合され、緩やかな効き目が特徴のドロップ剤
    ・製造には国の承認が必要だが、販売には許可が不要
  • メリット
    ・症状改善よりも予防を目的とし、医薬品に比べて効き目もおだやかでのどの痛みや腫れを抑えたり、口腔内を殺菌する効能がもつものが多い
    副作用の心配が極めて少ない
    コンビニやスーパー通信販売等で気軽に購入できる
  • デメリット
    せき止めの効能はない等、「医薬品のど飴」ほどの効果はない
  • 具体的な商品例
    ・浅田飴 薬用のど飴N
    ・ガム・メディカルドロップ(SUNSTAR)
    ・大正製薬 ヴイックス メディケイテッド ドロップL
  1. 食品のど飴
  • 概要
    ・有効成分は配合されておらず、効能や効果は認められないお菓子の一種
  • メリット
    ・はちみつやハーブなどのどに良いとされる成分が含まれているため、乾燥対策や気分転換になる
    コンビニやスーパー通信販売等で気軽に購入できる
  • デメリット
    医薬品や医薬部外品ののど飴のような効果はない
  • 具体的な商品例
    ・龍角散ののどスッキリ飴
    https://amzn.to/3vdJMZc

    ・カンロ ノンシュガー スーパーメントールのど飴
    ・カンロ ノンシュガー 果実のど飴
    ・ノーベル VC-3000のど飴 レモン
    ・カバヤ フルーツのど飴
    ・浅田飴 しっとりのど飴

のど飴の危険

のど飴の種類や効能は分かりましたが、場合によって注意が必要なことも分かりました。

注意その1.舐めすぎの危険

のど飴を何個も続けて舐めすぎると、下記のように逆効果になる場合があるため、注意が必要です。

  1. 侵入してきた菌やウイルスを排除しにくくなる恐れがある
    →唾液が多くなりすぎると「消化」の役割を優先してしまい、せん毛(のどの粘膜に生えている対外の異物を排除する役割をもつ)の保護がおろそかになる
  2. 有効成分が過剰に働き粘膜を痛める恐れがある
    →医薬品のど飴、医薬部外品のど飴の場合
  3. 虫歯の原因や糖分の過剰摂取の恐れがある
    →砂糖や水あめでコーティングされたのど飴が多いため

特に「医薬品のど飴」と「医薬部外品のど飴」の場合は、
のど飴1個につき2時間以上の間隔をあけて舐めましょう

「食品のど飴」には制限は設けられていませんが、続けて何個も舐めるのは控えましょう。

注意その2.妊娠中の服用

「医薬品のど飴」の中には妊娠中の服用を推奨していないことがあります。

妊娠中は薬の服用に気を付けていても、のど飴は大丈夫と思っている方も多いですよね。

妊娠中の方が「医薬品のど飴」「医薬部外品のど飴」を舐める場合は、念のため医師や薬剤師に相談しておくと安心です。

注意その3.丸飲みの危険

私にも小さい子供がいますが、飲み込んでしまう恐れがある乳幼児期は飴を食べさせないようにしましょう。

何歳から食べさせても大丈夫という明確な指針はないようですが、
棒付きではない飴は6歳を過ぎてからが目安と書かれている記事をいくつか見つけました。
また、小児用のど飴には5歳未満に与えないようにという注意書きがあるようです。

いずれにしても子供に飴を食べさせる時は
・座って落ち着いた状態で食べる
・大人と一緒にいる時に食べる
・歯磨きを忘れない

上記のようなルールを子供と約束して、ルールを守れるようなら食べさせるというのが良いかもしれません。

まとめ

のど飴には効果があるけれど、のど飴の種類によって効果が異なることが分かりました。

のどの調子を改善したい場合→「医薬品のど飴」

予防したい場合→「医薬部外品のど飴」

乾燥対策→「食品のど飴

のど飴の効果を最大限発揮するために、症状やシーンでのど飴を使い分けることが大切ですね。

私の場合はすでに薬を処方されているので、「食品のど飴」を舐めようと思います。

のど飴に頼りつつ、気になる症状があれば医師に相談しましょう。

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